1/4) Vikingur Olafsson「Johann Sebastian Bach」

ヴィキングル・オラフソン。アイスランド出身、1984年生まれのピアニスト。

昨年、メジャーデビュー盤として出したフィリップ・グラスのアルバムがとても良かった。それと「メガネ男子」なビジュアルもなかなか魅力的。「見どころある若手」として心のお気に入りリストに入れていた、そんな彼の今秋の新譜はJ.S.バッハだという。
バッハいいねえ、近いうちに買うべしと思っていたところへ、10月の来日公演が素晴らしかったという言葉がTLに流れてきた。それで近いうちにどころか今すぐ聴きたくなって、慌ててCDを取り寄せることにした。

そんな経緯だったもので、期待が大きすぎて、手元に届いた時点で既にかなり力んでいた。
きっと良いのだろう、でもはたしてその良さが私にわかるのか、という不安。

気を紛らそうと、まずはガス抜きにジャケ写を眺める。
……前とそっくりだね?

左:バッハ、右:グラス
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全く同じ、ではない。でも、構図も色合いも無表情なところも似ている。違うところは…あ、メガネ替えた?でもメガネもあんまり変わらない気がするなあ…。
まあ、メガネ問題は置いておいて、まずは聴いてみよう。

良い。とても良い。
わかるわからないを超えて、まずシンプルに美しい。
さらに畳み掛けるのが、絶妙かつ、緻密に練られた選曲と構成。
一曲一曲で異なる世界観を描いてくる、その起伏とそれぞれの完成度。
音量と音色のレンジの広さが造り出す色彩と立体感。
正確無比なテクニック。

一見まるで派手さがない小品集の装いだけど、彼はこの世界の中でキレッキレに攻めている。
そして、情報量が多い。デジタル世代の知性の詰め込み方だなと感じた。
いろんなものがアップデートされた新世代のピアニスト。

このまま感じたことをダラダラ書き続けてもアホみたいに長くなるだけなので、凄いと思ったポイントを、次から3記事に分けてレビューします。
選曲編
構成編
演奏編

ここからは余談。

ちなみに昨年初めて知った彼は、メガネをかけ、ガラスのアトリウムでフィリップ・グラスを弾く、Glass三段重ねという鮮烈な(?)印象を残してくれた。
それはマジなの?ダジャレなの?北海道の窓サッシ(高断熱の三層ガラス)なの?ていうかそこもしかしてモエレ沼?

グラス、グラス、そしてグラス
このアルバムもかなり好き。


そして、札幌・モエレ沼公園
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似てない?

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