Brad Mehldau「Live in Marciac」

リリースは2011年2月だけど、収録されたライブは2006年8月のもの。フランスの「Jazz in Marciac」でのソロステージが、2CD+DVDのボリュームで収録されている。 初めて聴いた時には、「Live in Tokyo」から、随分と進化していることに驚いた。テクニックや音の綺麗さはそのままに、秒の無駄もなく立ち上がる緊張感と、聴き手を引っ張っていく推進力がぐっと増した。 ちなみに、このライブには2つのテーマがあると思っている。 前半と後半、それぞれ色が違う。 以下、一曲ずつレビュー。

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Brad Mehldau「Elegiac Cycle」

1999月6月リリース、初のソロ作品。同じ年の9月に「Art of the Trio 4」が出て、私にとってはそれが初のBMだった。そこから一気にはまって既出の作品を買い集めた(まだ少なくて助かったよ)ので、この作品を最初に聴いたのは1999年末か2000年前半だと思う。 ところで、これは個人的な感じ方だけど、ピアニストを「詩人」とか「吟遊詩人」とか言うのが昔から好きじゃない。「誰に対しても言えちゃう褒め言葉」というか、どこか陳腐に聞こえる気がしてしまうので。でも、このアルバムは「The Bard(詩人)」が冒頭に現れ、ラストで「The Bard Returns」とくる。普通に詩人が吟遊して帰ってくる仕立てになっているので、言われても仕方がないかなあ…と思っている。

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Brad Mehldau 「Live in Tokyo」

2003年2月15日、東京すみだトリフォニーホールでのソロライブを収録。アルバムとしてのリリースは2004年9月。 2枚組の邦盤バージョンを持ってるけど、実はほとんど聴いてない。なぜなら私、この日、この場にいたから。生の記憶がデジタルに上書きされてしまうのが勿体なくて、なかなか聴けない。 なので、ここに書くのも、ディスクレビューというよりもその日の思い出。 いち観客が感じた個人の感想、もしかすると全部妄想かもしれません。 やたらと長いですが、最後におまけ画像があります。

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